Saturday, April 25, 2009

世界一受けたいお金の授業



★★★★☆

高校生への課外授業の書籍化というだけあって、非常に分かりやすい経済入門書である。

この本を読んだほうが良いと思われるのは、経済や数字に慣れ親しんでいない(もしくは敬遠しがちな)方々であるため、決算書が読める社会人には内容が簡単すぎるだろう。しかし、それがこの本を読まなくていい理由にはならない。

ちなみに、私は長年金融業界にいたので決算書は読めるが、それでもこの本から得るところは多々あった。自分が理解できていても、人が完全に理解できるように説明するのは難しいものである。いかに分かりやすく説明するか、という視点で見ても、非常に秀逸な本だと思う。

著者は、独自の「お金のブロックパズル」で、家計簿から国家財政まで、鮮やかに説明してしまう。この手法に慣れてくれば、株式投資の際の対象探しにも有効に使えるだろう。

ちなみに、「魔法のシート」なるものも紹介されている。空欄に数字を埋めると、その会社なりお店なりの実態の8割方見抜けてしまうというものである。経済は感情とも言われるが、まずは実態ありきである。投資の前に、著者の紹介するような簡単な方法で分析をしておけば良いだろう。

話題も、家計、企業、国家の経済にとどまらず、以下のような興味深い話題が満載である。

「なぜ、できるビジネスパーソンは1人でランチを食べないのか?」
「優秀な社員は知っている!将来性を見抜く3つの質問」
「夢を叶えている人・成功者の共通点とは?」
「豊かで充実した」人生への最短距離とは?」
など。

読み物としても楽しめる本だった。

繰り返し使われる「ザックリ」という表現が気になるところだが、これはご愛嬌。

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