Sunday, June 28, 2009

全脳思考


★★★★★

久々にすごい本を読んでしまった。

今まで感じていたこと、断片的に思っていたこと全てが文字となって私の前に差し出され、一瞬にして点と点が線になった、そんな感覚なのだ。

急速に変化している情報社会についていけなくなっている私たち。著者によると、ビジネスも10年前とは全く異質なものとなり、いわゆる「フレームワーク」などに代表されるような従来の考え方そのものが無用の長物となっているとのことなのだ。

しかも、それに薄々気が付いている人たちがいたとしても、それが一体何であって、ではどうすれば良いのか、までを説明した人は今までいなかったのではないかと思う。

今の時代は「知的蟹工船」で、現在35歳から44歳までの世代は「アトラス世代」だという。天空を背負っているという、ギリシャ神話に登場するあの「アトラス」である。

「知的蟹工船」とはよく言ったものだ。情報社会から知識社会への移行期で、混乱しながらもがむしゃらに働くしかないビジネスパーソンの姿が目に浮かぶ。だが、結果を出せずに迷走している。

「営業している会社はもはや時代遅れ。営業しなきゃならないようじゃ、先行き暗い」など、ショッキングな発言もある。ビジネスの常識が確実に変わっているのだ。

氏が提唱する「全脳思考モデル」は、今までの左脳系のフレームワークとは全く異なる、右脳を活用した思考モデルである。左脳系の人には受け入れがたいものもあるかもしれないが、人間の脳というものは、右脳と左脳をバランスよく働かせてこそ最大限の効果が得られるそうなので、試してみる価値は大いにあるだろう。

私も実際、自分が関わるビジネスの現状把握や問題解決に使えるかどうか、「お遊びで」試してみたが、これが驚くほど使えそうなことが分かった。

私が今まで感じてきた問題点などが浮き彫りになり、このまま進むとどうなるか、まで容易に推測できるに至った。会社の人と試してみるのが楽しみでならない。

「桃太郎理論」という、組織、チームにおける個人の役割分担の特徴なども非常に興味深いものがあったが、内容はあえて紹介しない。

「全脳思考」は、無駄な勉強や努力をしないためにも、時代に乗り遅れないためにも、ビジネスに関わる全ての人が読むべき本だと思う。


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